Wi-FiセキュリティWPA2には脆弱性がある。家庭でできる対処法



Wi-Fi通信の「暗号化」

 

 

さて、本題へと移っていきましょう。Wi-Fi通信の「暗号化」と「認証方式」についてです。Wi-Fiには数種類の暗号化方式があり、機器ごとに対応する暗号化方式も異なります。Wi-FiルーターとWi-Fiに接続する機器同士で暗号化方式が異なる場合もあるのですが、お互いの機器が対応している方式に限って接続ができます。

 

親機が「AES」、「TKIP」、「WEP」の3種類に対応していたとしても、接続機器が「WEP」だけにしか対応していないと、残りの「AES」、「TKIP」が使えません。

 

安全性という点では、セキュリティの強さが異なる3種類の暗号化方式があります。強力な暗号化方式はAES方式(Advanced Encryption Standard)です。これは通信中でも自動的に暗号化キーを変更し続けるタイプです。

 

TKIP方式(Temporal Key Integrity Protocol)は、一定時間おきに自動で暗号化キーを変更するタイプです。しかし、WEP方式はWEPキーという固定の暗号化キーを登録する暗号化方式なので、暗号化キーは変更されません。

 

ちなみにWPA2は、従来のWEPやWPAより強固なシステムで解読は難しいとされています。ところがつい最近、WPA2にもセキュリティ上の欠陥、脆弱性が発見されたというのです。発見者は、ベルギー・ルーヴェン・カトリック大学のネットワークセキュリティ研究をしているMathy Vanhoef氏です。2017年10月16日に公表されたもので、2017年12月開催の「情報セキュリティカンファレンス」に先んじて、公表されています。